# DIY可物件を見つけて交渉する方法:自分好みの空間を作るために
自分の手でリノベーションを楽しみたい、自分だけの特別な空間を作りたいと考える方が増えています。そんな願いを叶えるためのスタート地点が「DIY可物件」の存在です。しかし、単に物件を見つけるだけでなく、条件交渉も重要なポイントとなります。今回は、DIY可物件の探し方から、効果的な交渉術までを詳しくご紹介します。
## DIY可物件とは何か
DIY可物件とは、賃貸契約の中で壁紙の張り替えや壁への釘打ち、場合によっては間取りの変更まで許可されている物件のことです。通常の賃貸では原状回復義務がありますが、DIY可物件では一定の範囲内でのカスタマイズが認められています。
この「一定の範囲」が物件ごとに異なるため、契約前の確認が非常に重要です。単に「DIY可」とうたっていても、実際には「壁紙の張り替えだけ」という場合もあれば、「構造に影響しない範囲での間取り変更OK」といった幅広い許可がある場合もあります。
## DIY可物件を見つける方法
1. 専門のポータルサイトを活用する
「DIY可」「リノベーション可」などのキーワードで検索できる不動産ポータルサイトを活用しましょう。SUUMOやHOMESなどの大手サイトでも検索条件に設定できることがあります。また、「イエッティ」「ツクルバ」など、リノベーションやDIYに特化したサイトもおすすめです。
2. 地域密着型の不動産会社に相談する
地方都市や古い町並みを持つエリアでは、地元の不動産会社がDIY可物件を多く取り扱っていることがあります。特に築年数が経った物件を多く管理している会社に問い合わせてみると良いでしょう。
3. 空き家バンクを調査する
地方自治体が運営する「空き家バンク」にはDIY可能な物件が眠っていることがあります。特に地方移住を考えている方は、移住先の自治体の空き家バンク情報をチェックしてみましょう。
4. SNSでの情報収集
InstagramやTwitterで「#DIY可物件」「#セルフリノベーション」などのハッシュタグを検索すると、実際にDIY可物件に住んでいる方の投稿や、不動産会社による物件情報が見つかることがあります。
## 物件を見つけたら:効果的な交渉のポイント
1. DIY可能な範囲を明確にする
「DIY可」という表記だけでは曖昧です。具体的に以下の点を確認しましょう:
– 壁紙の張り替えは可能か
– 壁に穴を開けることができるか
– フローリングの張り替えは可能か
– キッチンやバスルームの設備交換は可能か
– 間取り変更の可否(壁の撤去や新設)
– 退去時の原状回復義務の範囲
2. 交渉の準備をする
物件オーナーや管理会社と交渉する際は、具体的な計画を示すことが重要です。
– 実施したいDIYの内容をリスト化する
– 可能であれば簡単な図面やイメージ画像を用意する
– 自分のDIYスキルを示す過去の実績(写真など)があれば準備する
– 予算と工期の見通しを立てておく
3. オーナーにとってのメリットを提示する
交渉は双方にメリットがあることが大切です。オーナー側にとってのメリットを明確に伝えましょう:
– DIYによって物件の価値が上がる可能性
– 長期入居による安定した家賃収入
– SNSなどでの発信による物件や地域の知名度向上
– 退去時の状態について明確な約束(原状回復不要の場合は、その分の費用削減になる点もアピール)
4. 契約書への明記を依頼する
口頭での約束だけでなく、DIY可能な範囲や原状回復の条件について、契約書や覚書に明記してもらいましょう。これにより、将来的なトラブルを防ぐことができます。
5. 保証金や敷金の取り扱いを確認する
DIY可物件では、通常より高めの敷金・保証金が設定されていることがあります。退去時にどのような条件で返還されるのか、DIYによる変更がどう評価されるのかを事前に確認しておくことが重要です。
## DIY可物件交渉の成功事例
事例1:築40年のアパートをギャラリー風に
Aさんは東京都内の築40年の木造アパートをDIY可物件として契約。壁の一部撤去と床の張り替えを条件に交渉し、月額家賃を市場価格より2万円安く設定してもらうことに成功しました。オーナーにとっても長く空室だった物件に入居者がつき、さらに物件の価値が上がるというメリットがありました。
事例2:商店街の空き店舗を住居兼アトリエに
Bさんは地方都市の商店街にある元八百屋さんの物件を、住居兼アトリエとして借りることに。店舗部分のリノベーションを自由にできる代わりに、週末に商店街のイベントに参加することを条件に交渉。地域活性化に貢献できるという点がオーナーの心を動かし、契約に至りました。
## DIY可物件交渉時の注意点
1. 建築基準法などの法令遵守
DIYといえども、建築基準法や消防法などの法令は遵守する必要があります。特に構造に関わる改修や水回りの大幅な変更は、専門家に相談することをおすすめします。
2. 近隣への配慮
DIY作業中の騒音や振動、粉塵などは近隣トラブルの原因になります。作業時間の配慮や事前の挨拶など、近隣関係にも気を配りましょう。
3. 保険の確認
通常の火災保険や賠償責任保険が、DIYによる改修後も適用されるかを確認しておくことも重要
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